ホーム > ピックアップコンテンツ > 特集記事 > とれたて街ネタ特集 今が旬! 沖縄なまやさ! > 経営者育成塾IN那覇市 ビジネスプランコンテスト

<< お知らせ >>


自治体共同利用型ポータルサイト「Okinavita(オキナヴィータ)」は、平成27年6月30日時点の内容をもちましてサイトの更新を停止いたしました。
※粗大ごみWEB受付及びムービーは引き続きご利用いただけます。

これまで掲載させていただいた内容の一部は7月1日以降も引き続きご覧いただけますが、情報の更新はございませんのであしからずご了承ください。

那覇市︰経営者育成塾IN那覇市 ビジネスプランコンテスト

2014/03/31 更新

「経営者育成塾IN那覇市」ビジネスプランコンテスト

「これって、もしかしたら仕事になるんじゃない?」というアイディアを思いついたことがある人は多いと思います。 そんな方が興味を持ちそうなイベント「経営者育成塾IN那覇市/ビジネスプランコンテスト」が3月15日、那覇市内で開催されました。これは、那覇市が企画した研修講座「経営者育成塾IN那覇市」の集大成ともいえるイベントで、この日、選抜された受講生たちが自分で作成したビジネスプランを発表したのです。

一体どんなビジネスプランができ上がってきたんでしょうか? 興味津々で取材に行ってきました。

「経営者育成塾IN那覇市」とは?

「経営者育成塾IN那覇市」パンフレット 今回のコンテストの紹介の前に、まずは「経営者育成塾IN那覇市」について簡単に説明しておきましょう。これは、那覇市の市内活性化推進育成事業のひとつで、対象は市内の企業や市内に立地予定の企業経営者。新しい事業を展開したい、仲間が欲しいといった経営者約30名が集まり、平成25年11月から平成26年3月までの間、全12回に渡って、経営力強化や新規事業創出等について学んできた研修講座です。

■経営者育成塾 IN 那覇市→ 紹介サイト

企画を担当した那覇市経済観光部商工農水課にお話を伺いました。同課の企業立地雇用対策室 下地主査によると、この「経営者育成塾IN那覇市」が企画されたのは、各企業の力をつけ、それぞれの経営活動や収益を上げることで、最終的に地域の雇用につなげていきたいという思いからだったようです。そのため、あえて長期の期間を設定し、第一線で活躍する講師の方々から世界の最新情報を生で聞けるという場をつくったとか。

資料を見ると、確かに、毎回さまざまな分野の講師をお招きしていたようで、12回に渡って行われた講座や研修の内容は非常に面白そうでした。これは経営者でないわたしも受けてみたかったかも〜?

そんな研修を体験した受講生の方々が作成したビジネスプラン。これは気になりますよね? せっかくなので、当日発表されたプランについて、以下、おおまかではありますが、すべてご紹介したいと思います。

気になるビジネスプランいろいろ

無添加化粧品・予防ケア製品製造販売

株式会社大豊アグリ 長崎 秀則

皮膚疾患をはじめとして、肌に悩みを持つ方向けの無添加の化粧品の製造・販売を行うというビジネスプラン。無添加の化粧品自体は、近年はそう珍しいものではありませんが、ラードを主原料として、その品質や効果の高さを武器に将来的には医薬部外品を目指すようです。
長崎さんは、今回の「経営者育成塾IN那覇市」に参加する以前からすでにこのプランを企画しており、4月には商品のテスト販売を行う予定とのこと。今回のプランの中では一番はじめに実現することとなりそうです。
今回の研修講座の感想
化粧品の製造販売に向けて、いろいろ刺激になったり、参考になったりすることがありました。研修中に商品のモニターになってくださった受講生の方もいて、講師や受講生仲間との交流も楽しいものでした。

地域特化マーケティングプラットフォーム

株式会社オムニバスワンダーラボ 黒島 大輝

プラン名からはどんな内容なのかすぐに連想できなかったのですが、プレゼンでは映画館を例にわかりやすく説明していました。
入場者数が低迷している映画館。そこでは、入場者の属性・意識・動向等をきちんと把握できてないのが現状。そこで、こういったユーザーの情報を収集して、問題解決のために役立てていこうというビジネスプランです。具体的には、スマートフォン用の専用アプリを使って、顧客とエンドユーザーの送受信データを収集・蓄積し、そこからマーケティングやコンサルティング業務を展開していくという内容でした。
今回の研修講座の感想
昨年の10月に起業したばかりの会社なので、今後に向けて、新しい仕事のきっかけやつながりになればと2名で参加しました。ITの仕事をやっていくには、それを活用したいという職種の知識が不可欠なので、今回IT以外の分野の方々と一緒に研修をやれたのは勉強になりました。

食と文化の中心! LIVE レストラン グローバル

山の内観光株式会社 山内 智晴

家業であるホテルや飲食店経営を軸として考えたビジネスプラン。
沖映通りにある飲食店を1階は焼肉バイキング、地下はライブ会場にする。1日の歩行者数が2万人といわれる国際通りからすぐの沖映通りという地の利のよさを生かし、国内外の旅行者に利用してもらって、食と文化の中心地をつくりあげたいという内容でした。
企画者の山内さん、実はなんとまだ大学生! 卒業前の長期休暇なども利用しつつ、姉である貴代さんと一緒に研修講座に参加。当然ながら参加メンバーの中では最年少でした。
今回の研修講座の感想
この春から正式に社会人となりますが、このレベルの高い経営者育成塾がそのスタートとなり、本当によかったです。今回学んだことをこれからの活動に生かしていきたいと思ってます。

じぶん商店街

株式会社レイメイコンピュータ 諸喜田 源

すっかり多くの人に定着したネット通販。そんな中、情報が多すぎて選ぶのが難しい、自分が欲しい商品が探せないというユーザーと県内の中小規模実店舗・専門店・卸問屋業を結びつけようというビジネスプラン。諸喜田さんによると、量販店、チェーン店等に押され気味の小規模実店舗などを応援したいという考えが起点となっているようです。
ネット上の商店街という発想は今までもありましたが、自分専用の商店街を自分でつくりあげていくという視点はなかなか面白いと思いました。
今回の研修講座の感想
元々は別のプランを考えていましたが、研修に参加し、たくさん学んで、発表前に新しいプランを考え出しました。今回企画したプランは何らかの形にしていきたいと思っています。

水耕栽培 審査員特別賞

文進印刷株式会社 具志堅 哲

縮小期を迎えたといわれている印刷業。その印刷業の一員である具志堅さんが新事業を模索する中で考え出したビジネスプラン。
水耕栽培自体は植物工場とも呼ばれ、すでにさまざまな企業が参入し、実際に動いていますが、夏場に県内野菜の自給が厳しくなる沖縄の環境と自社工場内に空きスペースがあるという会社環境を考慮した上で企画されました。高齢者の新しい雇用の場の可能性があるというのも沖縄県に合っているかもしれません。
今回の研修講座の感想
講師の方々のいろんな話を聞いて、そこから自分でもいろいろ調べていって、このプランをつくりました。実現できるかどうかの決定権は社長なので、今のところはまだわかりませんが、今回、ゼロからプランを作成した経験はとても貴重で、これから必ず活かしていきます。

沖縄観光クルーズ船顧客向け体験ダイビング 奨励賞

個人事業主 仲吉 和美

新聞に掲載されていた「経営者育成塾IN那覇市」の紹介を見て参加申込をしたという仲吉さんは、観光クルーズで沖縄を訪れる観光客に着目しました。観光クルーズで沖縄を訪れる観光客は年間約13万人(2013年の統計)。そして、本年度は過去最多になる見通し。
そこで、クルーズ船専用バースに隣接する専用ダイビングスポットを活用して、滞在時間が限られる観光クルーズ船の観光客に体験ダイビングやビーチでのバーベキューを通して、沖縄の自然や文化を短時間で堪能してもらおうと考えたビジネスプランです。
今回の研修講座の感想
不動産業の経営をはじめることになったため、ビジネスプランの作成というよりも「経営者」という言葉に惹かれて参加を決めたのですが、ものすごく楽しかったです。IT、ホテル関係など、職種が違う人が集まっていて、たくさん刺激をもらいました。

那覇市エアポート・バックステージ・ツアー 奨励賞

株式会社JALスカイ那覇 篠原 龍二

修学旅行で沖縄を訪れた学生に空港の見学ツアーを提供しようというビジネスプラン。自社が空港関連事業に関するノウハウや人脈に優位性がある点、さらに県が実施している「沖縄修学旅行推進強化事業」等も視野にいれてのプランになっています。
修学旅行生を対象としたのは、継続性が高い点や修学旅行というすでにできあがっているシステムへ組み込む形だと参入しやすいという点から。最初は空港関係業務の見学、次にOJT・訓練などの体験学習型ツアーへ。さらに将来的には、それを修学旅行生だけでなく家族連れ旅行客まで広げたいと考えています。
今回の研修講座の感想
受講者募集の広告で素晴らしい講師陣に学べると知り、応募しました。普通だったら会う機会もない方々から学べたのは本当に貴重な経験でした。しかも、これが無料で受けられるとは! 昨年沖縄に配属となったばかりですが、研修を通じて多くの方に知り合うことができたのもありがたかったです。

NEW ホテル山の内 優秀賞

山の内観光株式会社 山内 貴代

弟の智晴さんと同じく家業であるホテルや飲食店経営を軸として考えたビジネスプラン。
観光目的のお客だけに限らず、ファミリー客、個人客に加えて、スポーツ関係の団体客獲得を目指す。ホテルの立地のよさ、近くにあるさまざまな施設環境などを活かし、さらにホテル内に大部屋も設置するなどして、スポーツ大会参加等の団体客に利用してもらう。そして、そこからまた個人客へとつなげていきたいという内容でした。
「スポーツに特化」した部分を含んでいた点が審査員の方々に評価されていました。
今回の研修講座の感想
まだ会社で働きはじめて間がないのですが、今回この研修に参加して、いろいろ学べてよかったです。経営って面白いなと思いました。今回のプランは最終形ではなく、この案を下地にして、これからさらにじっくりと考えていきたいです。

BIG DATA analysis tool 優秀賞

株式会社GaiaX Interactive Solutions 仲間 高乃

ビッグデータとはヒトやモノが発信する膨大なデータのこと。今日では、インターネットの普及とIT技術の進化によって、SNS、ネット上の文書・写真・ビデオ、オンラインショップの購入履歴などから生成される多様なデータも含まれています。
このビッグデータを分析し、未来を予測することで、コンサルティングサービスの提供を行うというのが仲間さんのビジネスプランです。
例えば、那覇市観光を例にとると、アクセスログ、GPS、SNS、ショッピング履歴などの各種データから来訪者の声を抽出し、観光客が本当に求めるものを実際のサービスに反映させることが可能になります。まさに今の時代にふさわしい案といえるかもしれません。
今回の研修講座の感想
今回の研修ではたくさんのことを学びました。プランを作成してみて、与えられた仕事をこなすだけでなく、これからは新たなビジネスを作成&提案していく方向にシフトしていかなければと実感しました。

スモール・スケール・マップ 市長賞

株式会社オムニバスワンダーラボ 名嘉真 了一

GPSの位置情報では判読不可能なスモールエリア。そのエリア内でデータベース連動型の位置情報システムの確立を目指すというビジネスプラン。
具体的な方法としては、iPhoneのiOS7に標準搭載された近距離無線通信技術「iBeacon」(アイビーコン)を活用。スマホを使って、観光スポットでの道案内やスーパー・百貨店・ショッピングモール等の施設内での商品位置提供サービス等を構築。さらにスマホのコンテツを多言化すれば、海外からの観光客への情報提供も可能となり、沖縄観光ビジネスの活性化を期待できます。実現すれば観光立県といわれる沖縄で活用できる場面は多く、今回のコンテストでは市長賞を獲得しました。
今回の研修講座の感想
今回の研修では今まであまり意識することのなかった「人とのつながり」の大切さというものを実感しました。昨年の10月に起業したばかりの自分にとって、とても刺激になったし、今回、賞をいただけたことで、まだ経歴の少ない会社にとって大きな力になるのではないかと期待しています。賞品としていただいた「那覇市担当者のサポート(※)」は存分に活用します!

※「那覇市担当者のサポート」とは、今回のコンテストの市長賞の副賞のことで、商工農水課内にサポートチームの担当者を配置するというもの。活用可能な公的補助金の情報収集、申請に関するアドバ イス、支援機関や金融機関への紹介など、市長賞に選ばれたビジネスプランの実現性が高まるよう、那覇市からサポートしてもらえるそうです。これはなんとも心憎い賞品ではないですか!

上記以外に、那覇市建設管理部道路管理課 技師の與儀さんによる「まちぐゎー交流事業〜しまくとぅばで買い物さびら〜」というプランの発表もありました。実は経営者の受講生に混じって、市職員である與儀さんもこの研修に参加されたそうです。プランの内容は地域の人が交流できる場を設定して、そこを拠点に、しまくとぅばの普及を図り、さらには商店街の活性化にもつなげていくというもの。メインターゲットが沖縄県離島から本島に来る修学旅行生というのがなかなかユニークでした。

「経営者育成塾IN那覇市」ビジネスプランコンテストの様子

コンテスト冒頭で那覇市主催者挨拶をする久高将光副市長(写真左)、ビジネスプランのプレゼンの様子(中・右)

「経営者育成塾IN那覇市」ビジネスプランコンテストの様子

ビジネスプランのプレゼンの様子(左中)、那覇市経済観光部大城部長より大賞を授与される名嘉真さん(右)

受講生を応援する総合コーディネーターと審査員の方々

質疑応答時の審査員席の様子

プラン発表後の質疑応答時の審査員席の様子。一見怖そうですが、実はそんなことありません

当日の審査員は前田隆正氏(SOHO CITYみたか推進協議会 会長)、新城博氏(株式会社トリム 代表取締役会長)、野澤浩樹氏(株式会社シーポイント 代表取締役)、松田一敬氏(合同会社SARR 代表取締役)、それに那覇市の玉寄隆雄副部長(那覇市経済観光部 副部長兼商工農水課長)。
そうそうたる顔ぶれだったので、プラン発表後の質疑応答の際にはどんな厳しい質問が飛び交うのかと予想していましたが、実際は発表者を思いやる愛情に満ちた質問やアドバイスがほとんど。中には先駆者といえる会社との仲立ちをしますよという優しいお言葉も!

ビジネスプラン審査員の方々

授賞式の後、コンテストの感想を述べる審査員の方々、左より前田氏、新城氏、野澤氏、松田氏、玉寄副部長

総合コーディネーターの関幸子氏この講座の総合コーディネーターを務めた関幸子氏(株式会社ローカルファースト研究所 代表取締役・一般社団法人震災復興ワークス 理事長)によると、沖縄はチャンスが多く、ビジネスをやるには非常に恵まれた場所なのだそうです。気候は暖かく、それだけでも行動が起こしやすい。アジアなどに近いアクセスのよさ。そして、その人口構造など。
「でも、沖縄はその沖縄の優位性をビジネスとしてまだ活かしきれていない。沖縄はもっともっとやれるんです! そのことをぜひ、市民にアピールしてください」と何度も強調されていたのが印象的でした。

う〜ん、いわれてみれば、確かにそうかもしれませんね。なんだかわたしも触発されてヤル気が出てきました。

参加者一同記念撮影

修了式ならびにビジネスプランコンテスト終了後、参加者一同記念撮影

「経営者育成塾IN那覇市」の受講生が企画したビジネスプラン、いかがでしたか?
年代や業種はもちろんのこと、これから経営者になる予定の方、経営者になったばかりの方、すでに経営者である方、立場の異なる受講生が立てたプランは、それぞれに特徴があって非常に興味深いものでした。 これらのプランは、これから実際に形になって皆さんの前に現れるかもしれません。その時は、ぜひ応援よろしくお願いします。

このページのトップへ