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那覇市:第43回那覇大綱挽まつり ー 大綱づくりの現場へ潜入!

2013/9/18 更新

那覇市:第43回那覇大綱挽まつり ー 大綱づくりの現場へ潜入!

夏から秋にかけて、沖縄ではたくさんのイベントが開催されます。その中で那覇の秋のイベントといえば、やはり那覇大綱挽まつり

那覇大綱挽那覇大綱挽まつりが開催されるのは、10月の体育の日を含む3日間。国際通りでの市民演芸・民俗伝統芸能パレード、奥武山公園でのRBC市民フェスティバルなど、この3日間はさまざまな催しが行われます。
圧巻は(今さらいうまでもなく)直径1.58m、全長186m、総重量40.220tもの巨大な綱を挽き合う那覇大綱挽です。

ところで、1995年には『米藁で製作された世界一の綱』としてギネス認定もされた那覇大綱挽の大綱、どうやってつくられているのか気になりませんか?

映像や写真で綱のスケールの大きさを見るたびに気になっていたわたしは、今回、綱づくりの現場を実際に見に行ってきました!

いざ、那覇軍港へ!

那覇軍港No.4ゲート近くの光景

大綱がつくられているのは、那覇港湾施設、通称「那覇軍港」の中。
世界一といわれる大きさの綱をつくるには、それなりの広い場所が必要で、1992年から那覇軍港が借用されているようです。
調べてみたところ、この軍港は2028年度以降に返還される予定のようですが、現在はまだ米軍施設のため、勝手に中に入ることはできません。

今回、那覇大綱挽保存会さんのご協力の下、米軍の許可を得て、指示されたNo.4のゲートから中に入りました。

ゲート内に入ると、目に飛び込んできたのは、横たわる2本の長い大きな綱! まずは、その大きさに圧倒されます。

ゲート内に横たわる制作中の雄綱

広々としたゲート内に横たわる制作中の雄綱。隣には雌綱も横たわり、2つの大綱が同時につくられていました。

取材に伺ったのは8月下旬。大綱挽まで2ヶ月半近くありましたが、男綱・女綱どちらもすでに綱の中心部分は大まかな形が整えられ、外側の化粧綱を1本1本巻き付ける作業が行われていました。

那覇大綱挽保存会の照屋事務局長にお話を伺うと、綱づくりの作業は9月いっぱいを予定しているとのこと。昨年、台風の影響で作業時間に余裕がなくなり大変だったため(昨年は台風多かったですからね〜)、今年は例年より早い8月5日から作業をスタートさせたそうです。

綱づくりの流れ

さて、ここからは、現場で見てきた綱づくりの様子を簡単にご紹介。

綱づくり その1
取材時点で基本となる藁綱(すでにコイル状になったもの)の束が一カ所に集められていました。
1本の直径サイズは約2cmぐらい。

綱づくり その2 それを機械を使って束ねていきます。まずは、2カ所に分かれて置かれた機械にそれぞれ5本・4本・5本の藁綱をかけていくのですが、距離が離れているので、このセッティングに手間がかかります。

綱づくり その3

機械にかけられた5本・4本・5本の藁綱はねじられて、あれよあれよという間にそれぞれ中ぐらいの綱になっていきました。
※綱の種類によっては、太さを調整するために束ねる藁綱の本数を変えるそうです。

綱づくり その4

さらにできたばかりのその3本の綱が今度は1本の太い綱に束ねられていきます。3本の綱が左側から1本に変化しているのがわかりますか?

綱づくり その5
出来上がった1本の太い綱を機械から外して、鉄棒のようなところに吊るします。

綱づくり その6 端の部分をほどいて、最後は人の手で再度きっちりと編み直します。そして、末端を留めたら出来上がり!
※ここまでの作業がだいたい10〜15分といったところ。

綱づくり その7
出来上がった綱はきちんと巻いて保管。

綱づくり その8
そうやって巻かれた状態の綱が、近くで作業している大綱の本体の方で使われていくのです。

綱づくり その9

大綱本体(雄綱の方)の作業の様子。小型フォークリフトを利用しながら、職人技で1本1本化粧綱が巻き付けられ、打ち付けられて、形が整えられていきます。

綱づくり その10

化粧綱が巻き付けられた部分。う〜ん、美しい〜。ホレボレしちゃいます。

さて、こうやって大綱がつくられていくわけですが、1本100mにも及ぶ綱を完成させるまで、上記の行程が何度も延々と続くのです。それを考えると、なんとも気が遠くなる思いがしました。炎天下の中、黙々と作業されていた皆さん、体調にはくれぐれも気をつけてがんばってくださいね。

その他、綱に関するアレコレ

引き続き、那覇大綱挽保存会の照屋事務局長と上江洲副会長に話を伺いました。

那覇大綱挽保存会の照屋事務局長(右)と上江洲副会長(左)

綱づくり作業を見守る那覇大綱挽保存会の照屋事務局長(右)と上江洲副会長(左)

大綱で使っている藁は台湾製。昔はやんばるのものを使ったりもしていたそうですが、これだけの大きな綱の藁を安定的に入手するために、今は台湾のものを使っているとのこと。 そして、綱づくりにあたっているのは約15名の綱づくり専任スタッフだそうです。

ちなみに、巻かれた化粧綱の美しさに心動かされたわたしは「出来上がった大綱に出来不出来ってあるんでしょうか?」とちょっと失礼な(?)質問をしてみたのですが、やはり出来上がりの微妙な差はあるそうです。大綱挽のベテランは、綱を見て綱の微細な仕上がり具合を感じ取るのだとか。そして「今年の綱は美人だね〜」とか「美人じゃないね〜」と表現するそうです。ん〜、面白い。今年の綱の出来上がりがますます楽しみになりました。

完成した大綱は10月に「那覇大綱制作の総検見(大綱の仕上がりを確認する行事)」を経て、大綱挽当日の深夜3時頃、大型トレーラー(大綱が長いので特注だそうです!)で那覇軍港のNo.4ゲートから久茂地交差点近くの国道58号へ。
それまでは那覇軍港内で綱づくり作業が続きます。作業の様子は空港近くの道路からも見えるので、興味のある方は見に行ってみてはいかがでしょう?

綱製作の総検見

2013年10月9日追記

 

2013年那覇大綱挽「綱製作の総検見」

綱づくりの様子を見に行ってから早一ヶ月。
那覇大綱挽まであと一週間となった10月7日、那覇大綱挽「綱製作の総検見」が行われたので、再び那覇軍港へと行ってきました。

那覇大綱挽を控え、その前に行われる総検見では、毎年、那覇市長が那覇大綱挽保存会の方々と共に綱の仕上がりを確認し、大綱を仕上げる入魂式を行うのが慣例となっているようです。

9月に製作中だった綱がどんな風に完成したのか確かめたくて、個人的にもこの総検見を楽しみにしていたのですが、あいにくこの日は台風23号に引き続き、24号が接近中。暴風警報が出され、小雨も降る中でのスタートとなりました。

ところが、幸いなことにその後雨が止み、式の最中はうっすらと晴れ間がのぞく瞬間も! おかげで、入魂式は無事、執り行われました。

大綱のお披露目と綱の前に並ぶ関係者一同

完成した大綱(男綱)のお披露目(左)、入魂式前に大綱の前に並ぶ関係者一同(右)

入魂式では、翁長雄志那覇市長や那覇大綱挽保存会の比嘉稔会長をはじめとする関係者の方々が「ヨイショ、ヨイショ」のかけ声と共に手綱を引き、それと同時に、大綱の上の職人さんが木槌で綱を打ちました。大綱の最後の仕上げと仕上がり具合の確認という意味があるようです。

入魂式で綱をひく光景と翁長市長&ブライアント陸軍大佐

入魂式手綱を引く光景(左)、翁長市長とブライアント陸軍大佐(右)

大綱の仕上がりについて話す翁長市長

大綱の仕上がり具合については、「今年も素晴らしい仕上がり。自分が見てきた13年間の中で一番出来がいいかもしれない」と翁長市長からお墨付きをもらいました。今年も綱の仕上がりは万全のようです。

ところで、今年の入魂式には女性の姿があることにお気づきですか?

彼女は在沖米陸軍第10地域支援群司令官のシェイラ・ブライアント陸軍大佐。実は、この日(おそらく台風の影響もあってか?)大佐が少し遅れて現場に到着。そのため、一度行った式の一部を、再度行うという流れになりました。予定外のことだったと思いますが、取材側としては、撮影チャンスが増えたのでありがたかったです。

那覇大綱挽保存会「相談役」の東江芳隆さん

式の後、那覇大綱挽保存会「相談役」の東江芳隆さん(写真右)から声をかけられ、大綱についてお話を聞くことができました。東江さんは、今の那覇大綱挽の綱のスタイルをつくり上げた方だそう。なんと、それ以前は、糸満から綱を買っていたとか。その話は初めて聞きました。

その他にも、教えていただいた綱のお話。
沖縄に多い綱引き行事のほとんどが、雨乞いや五穀豊穣などを願った神事からきているのに対して、那覇大綱挽は、祝い事の綱挽きだということ。よって、その祝い事にあやかるために、縁起物として綱挽き後の綱を持ち帰る習わしができた。また、那覇の大綱は“美しく、大きく、重く、強く、長く”をモットーにつくられている、等々。東江さん、勉強になりました。ありがとうございました。

こうして、たくさんの方々のおかげで、準備万端となった大綱。
それを挽き合う那覇大綱挽がいよいよ今週の日曜日に開催されます!
那覇市民もそうでない方も、第43回那覇大綱挽まつり (10/12〜14日)の3日間は、ぜひ、楽しみましょう。

那覇大綱挽まつりスケジュール

爬龍船
市民演芸・民俗伝統芸能パレード

日程:10月12日(土)14:00~18:30
場所:国際通り

内容は毎年異なりますが、幼稚園児によるマーチングバンド、国際色豊かなサルサやサンバ、女性のみのエイサー、獅子舞など、さまざまな市民演芸・ 民族伝統芸能パレードが披露されます。 昨年に引き続き今年も参加の「東京ディズニーリゾート・スペシャルパレード」もお見逃しなく!
旗頭行列
東西の旗頭行列(ウフゥンナスネーイ)

日程:10月13日(日)11:30~14:00
場所:国際通り

大綱挽に先がけて行われるのがこの旗頭行列。男性が一人で大きな旗頭を両手て支えつつ、上下に揺らしながら練り歩く姿はとても勇壮です。
公式の旗頭は14旗で、地域によってそれぞれ旗頭の飾りが異なり、見る者を飽きさせません。
那覇大綱挽
那覇大綱挽

日程:10月13日(日)14:30~17:00
場所:久茂地交差点付近

琉球王国時代の伝統を引き継ぐ、那覇大綱挽。参加人数は約28万人ともいわれ、その中の約1万5000人が挽き手として東西に分かれ、綱を挽き合います。その光景は、まさに圧巻! フィナーレは沖縄特有のカチャーシーで締めくくられます。
RBC市民フェスティバル(花火)
RBC市民フェスティバル

日程:10月12日(土)〜14日(祝)11:00~20:30
場所:奥武山総合運動公園

奥武山総合運動公園内では、アーティストライブや毎年恒例のカラオケグランプリなど、お祭り期間中の3日間は、毎日、さまざまなイベントが開催されます。祭りにはかかせないたくさんの出店はもちろんのこと、夜に打ち上げられる花火が祭り気分をさらに盛り上げます。

 

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